平日に東京方面から日帰りで鳳凰山を目指すとすれば、電車で韮崎駅から路線バスに乗り換え、御座石温泉あるいは青木鉱泉から地蔵岳までのピストン、もしくはマイカーを夜叉神峠駐車場に駐めるかタクシーで最寄りの韮崎駅から40分・約8,000円かけ、夜叉神峠から鳳凰三山をピストンで目指すことになるでしょう。
今回は夜叉神峠登山口を7時に出発しました。
この日は雲に隠れていましたが、夜叉神峠から眺める白峰三山の迫力は格別です。
初秋の花や植物もたくさん見ることができました。
ハミズゴケ。白い花のつぼみのような部分は胞子体です。
キバナアキギリ
イタヤカエデ
テンナンショウの実です。毒性が有り、食べると口内がしびれたり腫れたりするそうです。過去にトウモロコシやタラの実と誤食する事故が起きています。
シコクママコナ
キタザワブシ。トリカブトの亜種です。
カメバヒキオコシ。亀の甲羅のような葉を持ち、生薬のヒキオコシに似ていることでその名が付きました。
マツムシソウ。
シラヤマギク
シラネセンキュウ
サルオガセ。樹皮に付着する糸状のコケの一種です。霧がかかりやすい場所の広葉樹に寄生することが多いです。
ウメバチソウ
アキノキリンソウ
キオン
ヤマハハコ
オトギリソウ
国土地理院地形図2,309m付近「火事場」からは、西農鳥岳(右)と農鳥岳(左)が雲の切れ間より顔を出してくれました。
登山口から約1,000m、標高2,420mの南御室小屋です。その昔、ドンドコ沢の上には北御室小屋もあったそうです。御室とか御座石という地名は、奈良法王(孝謙天皇)の遷居伝説から来ています。
砂払岳から砂礫の稜線に出ます。しかし今年のナナカマドは台風でけっこう傷ついてますね。
薬師小屋は昨年建て替えが終わり、見違えるように綺麗になりました。
薬師岳山頂です。いよいよ積雲が鳳凰の稜線まで立ち込めて来ました。そろそろ撤退するタイミングを考えなければなりません。
と思いつつも、せっかくなので最高峰の観音岳までは進んで見ます。
赤抜沢ノ頭方面へ下ったところから観音岳を振り返ります。紅葉の絨毯が染まり始めていますね。赤はナナカマド、黄色はダケカンバとカラマツです。
ウラシマツツジも見事に真っ赤です。
天候が崩れそうなのでここで撤退を決断しました。写真右手、雲に覆われているすぐそこに地蔵岳が見えるのですが、、、う〜ん残念でした。
引き返す途中と砂払岳と薬師小屋です。
鳳凰山はどこから登っても心地良い急登続きで、オフトレとして好きな山だったりします。
ようへい