賽の河原まで痩せ尾根を一直線に攀じ登る「富士見新道」。新道と名は付くが、途中の険しい岩場は鎖が外され整備されることなくそのうち地図から破線も無くなるであろうルートです。
今日はお客様2名のプライベートガイドです。
すでにここを登る者は少なく、GWで山頂が賑わうこの日でさえも私たち以外は誰もいませんでした。
福ちゃん荘から5分、ここが旧道の入口です。短いルートながら所々道が不明瞭になっており、上部にはⅡ級程度の岩場が出てきますので、ルートファイやクライミングの心得が無い方は安易に立ち入らないようにしましょう。
当時の標識はどれも朽ちており、新たに付けられているのは危険を知らせる看板のみです。
名の通り大菩薩湖越しに富士が見えます。
当時のルートは鎖が外された岩場です。途中の錆びたアンカーでロープ確保しながら進みます。写真左の草付きを通ることもできます。
鎖が残る箇所もありますが、体を預けられる状態ではありません。岩も脆く剥がれやすくなっていますので、後続者がある場合は落石に注意を払いながら登ります。
登り始めて1時間半、眼前に大菩薩峠が見えてきました。後ろに見えるのは小金沢山です。
インスタスポット、神成岩。
賽の河原で登山道に繋がります。下山も同じ道を細心の注意を払い降りました。