私たちの道具紹介

2020年に使うザックを容量別にご紹介します

山道具好きがこうじて登山用具店を立ち上げた過去もある、道具マニアの東京アウトドアライフです。
ちなみにお店の方はAmazonが登山業界へ参入したことをきっかけに3年でスパッとやめました。

上の写真はその時の店内の一部、コミュニケーションスペースです。狭い店舗でしたが、山小屋の談話室をイメージして、お客さんとゆっくり会話を楽しめるコーナーを設けていました。
「軽く、速く、楽に、遠くへ」をテーマに、スピードハイキング志向のギアを集めたお店でした。

さてさて今日は、私が2020年に使用するザックを容量別にご紹介していこうと思います。

なんと言ってもザックと靴は、数ある山装備の中でも特に山行の苦楽を左右する道具ですから、普段なら重視するお気に入りのブランドだったり格好良さとか価格なんてものは完全に二の次で、とにかく選択基準はずばりフィッティングだけです。

ネットやカタログの情報から、自分に必要な機能・特徴を備えたザックをピックアップし、あとはそれらを片っ端からフィッティングしまくるのみです。とは言っても店でちょっと背負うのと実戦で何時間も背負うのとでは全く状況が違うので、お店でのフィッティングだけで自分に最もフィットするザックを見つけるのはまず無理です。なのでここでは明らかに自分に合わないものを見分けることをしています。フィッティング時に10kg・20kgと希望するだけ重りを入れてくれるお店もありますが、10分程度背負ってみても分かりゃしないですよね。本当にそれが自分に合っていると感じる時って、1日10時間以上、20km・30kmって延々歩いてみて、それでも快適に背負えるのか?どこか体の一部に負荷が掛かって痛み出すのか?を実感した時ですよね。

なのでザックと靴探しは一発ではまず決まらないですね。背負ってみて、これかなぁというものをとりあえず買ってみて、実戦で試して、失敗しちゃって、それをフリマアプリで売って、また新しいのを買う、(決まるまで繰り返し)と言う感じです。

あっ、ちなみに少しでもお金を節約するために、おトクに買う方法とか高値で売る方法などコツがあるのですが、話しが脱線するのでまた機会があればお話しさせていただきます。

まず前提として私がザックに求める機能・特徴を挙げておきます。

■ヒップベルトにギアラック(カラビナをぶら下げるためのループ)があること
⇒アルパインクライミングやツアーガイドで頻繁に使う。そのほかストック・ピッケル・水筒・タオルなど色々なものを手軽にぶら下げることができるので便利です。

■アルパイン向けザックであること
⇒ハーネスと干渉しないように背負い位置が高く、岩や木に引っ掛かりにくいように細身であること。

■手荒に扱ったり藪を漕いでも簡単には壊れない堅牢性
⇒緊急時には要救助者を担ぐための道具としても使用するため、本体の生地からテンションベルトに至るまで丈夫であること。とはいえ現代に2kgを超えるザックは時代遅れのため、最新の素材を使用し軽量と耐久性のバランスが取れていること。

■絶対に欲しい機能以外は極力付いていないシンプルな作り
⇒有ったら便利だな的なギミックは重量化の原因なので要らないです。あと山行中に物を取り出したり仕舞ったりが素早くできるように、本体の開け閉めが簡単なモデルが良いですね。

■通年使えるモデルであること
背面やショルダーベルトの仕様が冬季の新雪にも対応できることで、所有する道具を少しでも減らすことができます。自宅の部屋は、すっきりと物を少なくしたい派なんです。

さあ、ここから実際に使用する製品をご紹介します。


30リットルクラス

※ちょっとしたロープを持たない山行に使用。ツアーの下見などハイペースで登山したい時に利用します。


mllet/ミレー  トリロジー30

ボディー全体にキューベンファイバーを使用したとても軽量な製品です。これまでは同素材を図った製品ばかりでしたが、そこは「さすがミレー」という出来になっています。キューベンファイバーを50デニールという厚さで、頑健に仕上がっています。この素材は耐水性もあるため小雨程度であればザックカバーは必要としないところも気に入っています。(縫い目にはシーム処理がされていないため、本降りの雨ではザックカバーをしなければ中に染み込んできます)
ショルダーベルトの形状がベストタイプのトレランザックに近く、胸筋で荷重を支えるようになっているため、肩には負荷が掛かりにくいです。


40リットルクラス

※30mシングルロープを携帯する日帰りバリエーションルートや2泊程度のテント泊などで使用。


millet/ミレー トリロジー35

背負い位置・重心が高く、荷重も背中や肩、胸筋にバランス良く分散されるので15kg程度までであれば気持ちよく背負えます。細身のデザインはルートを選ばず、変則的なロールトップ構造で開閉が簡単に行えます。メーカー公表の容量は35Lですが、実際には40Lは入ります。残念ながら今季はカタログからドロップしていました。デザイン・カラーも私好みで、これを背負ったまま街にも繰り出せる落ち着いたルックスがかなり気に入っています。唯一、本体前面のポケットに物を多く詰めたときには上手くパッキングしないとポケット下部が凹んでしまうところが難点ですが、これは長く大事に付き合いたい製品です。


50リットルクラス

※登山ガイドとしてフル装備で臨むときや冬季のテント泊、50m以上のシングルロープを携帯する時に使用します。


オスプレー ミュータント52

オスプレーの大ヒットザック「バリアント」と双璧を成していたモデルです。「バリアント」は廃盤となっていますので、クライマー向けのザックは今はこれ一択です。個人的にはオスプレーはハイカー向けのクラシカルな機能・デザインばかりであまり好きでは無いのですが、バリアントとこのモデルだけは別でした。ちなみに写真で見るよりも実物の方が素材感や光沢ある色味など洗練されたルックスです。クライマーには「バリアント」の愛用者が多いのですが、前面にクランポンケースがあるのが嫌いでこっちを選びました。実際は60Lは入ります。現代の山道具であればこれ以上の容量は必要ではないでしょう。(というか、担ぐ気にならないですね。)
それとアルパイン向けザックには珍しく、ショルダーベルトのクッションが分厚く硬さも抜群で、筋力以上の重量を快適に背負うことができる作りです。

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