実は初の槍ヶ岳北鎌尾根。
湯股からのクラッシックルートを予定していたが、予報から当日午前中に通過するであろう台風での増水を考慮して変更。水俣乗越からの天上沢と迷った末、大天井岳からの貧乏沢ルートへ選択した。
【北鎌尾根とは】
北鎌尾根 (きたかまおね) とは、飛騨山脈南部の山、槍ヶ岳から北に伸びる尾根である。険しいことで非常に名高く、槍ヶ岳への登路として用いられる。独標の標高は2,899 m。槍ヶ岳への一般的な登路としては、上高地や新穂高温泉などからの登山道がある。北鎌尾根には登山道がないため、完全なバリエーションルートとして用いられる。 通過には当然、岩登りの装備、技術を要する。また登山道がないことにより、ルートファインディング能力も必要とする。槍ヶ岳から東に延びる東鎌尾根には表銀座と呼ばれる中房温泉からの登山道が整備されている。また槍ヶ岳から西の双六岳へ延びる西鎌尾根の烏帽子岳へと続く稜線伝いの登山道は、裏銀座と呼ばれている。古くからの登路は湯俣からのものと言われている。すなわち、信濃川水系の高瀬渓谷を遡上し、湯俣から水俣川を遡り、千天出合へと進み、北鎌尾根に取り付くというものである。他の登路としては、水俣乗越から天上沢もしくは大天井岳から貧乏沢を下降し、北鎌沢を登るというものがある。湯俣からのものも北鎌沢からのものも険しいルートであることには相違ない。途中の北鎌平には碑が設置されている。稜線上に山小屋やキャンプ指定地はない。(出典:Wikipediaより)
【アクセス】
往路:毎日あるぺん号 竹橋(毎日新聞社・西口玄関ロビー)23:00発 〜 中房温泉 早朝着
復路:上高地〜(アルピコバス)〜新島々駅〜(松本電鉄上高地線)〜松本駅〜(JRあずさ号)〜新宿駅
【今回のルート】
1日目:中房温泉〜(合戦尾根)〜燕山荘〜大天井ヒュッテ〜(貧乏沢)〜天上沢にてテント泊
2日目:天上沢〜(北鎌沢右股)〜北鎌沢コル〜独標〜槍ヶ岳山頂〜槍ヶ岳山荘にてテント泊
3日目:槍ヶ岳山荘〜大曲〜横尾〜上高地
【山行記録】
台風は通過したものの午前中は強雨予報。ひとまず合戦小屋まで上がり、しばらく雨宿り。しかしいつまでたっても弱まる気配は無く、9月にしては低い気温に体が冷え切り、仕方なく上を目指すことにする。燕山荘の食堂で暖を取り、昼飯をいただきながら雨が止むのを待つ。予報通り昼過ぎに太陽が顔を出したところで燕岳は写真に収めるだけとし、次の目的地の大天井ヒュッテを目指した。
初日に少しでも先へ進むために大天井岳山頂もパスし、14時にヒュッテを通過した。
地図を手に注意しながら歩かないと見落としそうになるくらいの貧乏沢への入り口。看板も朽ちて葉の陰に落ちてしまっている。ここから貧乏沢をひらすら降ったのだが、下部の方は増水しており幾度か渡渉を繰り返しながら天上沢に着いた時は日暮れ寸前であった。それにしても貧乏沢下部はルートが不明瞭なため、日が出て視界が明瞭な時に通った方が良い。くれぐれもヘッデン頼りで行こうとしないようにしたい。
北鎌沢右股下部。この時期には沢も枯れているらしいのだが、台風の影響か下の方までしっかりと水が流れており、沢登り状態の箇所もあった。
ここが幾人もの山行ブログに「クライマーズホイホイ」として記されている、危険箇所への踏み跡がある北鎌コル直下の分岐。分岐で迷ったら「右に行ってはダメ」と覚えておけば良い。付近に左方向へも道が出ているが、それはコルの先に出る道で間違えではない。コルにまっすぐ上がるためには真ん中の鞍部に繋がるルートを選ぶと良い。
北鎌尾根に上がると独標が主峰の如き存在感で現れる。
2日目の行程は初っ端から山頂まで10時間の岩登り。ルーファイを誤ったのか、行き詰ることはないまでもRCCグレードⅢ級程度の岩場に幾度か出くわした。聞いていたよりも緊張感のあるルートであった。
天上沢を出て10時間。ついに槍のてっぺんに立った!
ちなみにこのルートの核心部は穂先から下る長い鉄梯子。何度来ても足がすくむヤバい梯子だ。。
この日はこのまま槍ヶ岳山荘でテン泊し、翌日のんびりと上高地へと下山した。
【日帰り温泉】
上高地へ下りる時には必ずここに立ち寄ることにしている。
観光客で溢れる河童橋の手前で、汗を流し身支度が出来るのが嬉しい。
大浴場「小梨の湯」
男女別 各15名収容
宿泊者の方以外もご利用できます。
※温泉ではありません
料金 | 大人 600円 小学生 500円 小学生未満 100円 乳児無料 |
営業時間 | 12:00(正午)~19:00 (早めに始める日もあります) |
備品 | 無料ロッカー、ヘアドライヤー、ボディソープ、シャンプー&リンス完備 |
その他 | バスタオル、フェイスタオル、ひげ剃り等各自持ち込み(受付にて販売しております) 貴重品ロッカーあります。 |