先週末は、1泊2日馬ノ背ヒュッテに宿泊しての「ゆったり仙丈ケ岳ツアー」のガイディングでした。個人的にこういうユルいツアーは嫌いじゃないです。
さてさて、南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ケ岳。古くは甲斐駒ヶ岳の前峰として認知されるだけの存在でした。
しかし深田久弥は著書 日本百名山の中で、「日本アルプスで好きな山は、南は仙丈である」と書いています。実は私も同じ。
写真は仙丈小屋と藪沢カールです。藪沢カールは、立山の「山崎カール」・穂高の「涸沢カール」と並んで日本三大カールの一つ。ちなみにマニアックな話ですが、藪沢カールの底、多くの本でモレーンと書かれている三日月型に盛り上がった土地は、実はプロテーラスランパートであったそう。気になった方はググってみてください。
北岳と左肩から顔を出す富士山、そして北岳から連なる間ノ岳。間ノ岳の右肩からわずかに顔を出した西農鳥岳。
手前は左から甲斐駒ヶ岳、そして鋸岳へと続きます。奥はご存知、八ヶ岳。権現岳〜蓼科山まで全体が間近に一望できました。
ところで、仙丈ケ岳の名前の由来は「千丈」から来ているとか。一丈=3.033mなので標高とちょうどぴったりなんだと。アルプス一万尺の槍ヶ岳と似ていますね。
または藪沢カールが千畳分の広さっていう説もあるみたいです。
ようへい